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燃料併用車、世界市場へ=日の目を見た伯開発技術

2007年6月30日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】ブラジルで開発されたガソリンとアルコールのフレックス燃料車が注目を集め、世界市場を先取りする勢いを見せている。国内で生産されている十二種類の乗用車のうち二種(日産およびTROLLER)を除いて、フレックス車を生産しているが、これが世界市場にも広まっている。
 フランスのルノーはヨーロッパで初めての生産となるフレックス車メガネE85を発表、日本の三菱もスポーツ多目的車パジェロTR4の生産開始を発表した。いずれもブラジルで開発した技術を使用する。
 フランスのルノー本社によると、フレックス車の開発はブラジル・ルノーにより〇四年から始められ、ガソリンとエタノールの混合割合に関係なく走行するHI・FLEXで技術を確立したという。ヨーロッパで販売されるメガネE85はガソリン八五%、エタノール一五%の比率となっている、エンジンは一六〇〇ccで値段は一万八五〇〇ユーロ(四万七五〇〇レアル)から一万九一〇〇ユーロ(四万九〇〇〇レアル)となっている。
 日本の三菱本社は二十二日、パジェロのフレックス車を〇九年にアメリカで生産することを明らかにした。フレックス車のエンジンはブラジルで協力生産しているMMC社と共同開発された技術を使用する。日本勢では、すでにブラジルでフレックス車の生産を始めたホンダ、トヨタに次ぐものとなった。
 このほか、フランスのプジョーおよびシトロエンもヨーロッパでフレックス車の生産を予定しており、エンジンはブラジルの子会社から輸出されたものを使用する。