2007年6月26日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】農地占拠運動(MST)メンバーが二十四日未明、サンパウロ州西部で十二カ所の農場に侵入し、不法占拠した。占拠された農場はポンタル・ド・パラナパネマの一〇農場とアルタ・パウリスタとアシス地区のそれぞれの農場で、九一〇人のメンバーが動員された。
アシスの農場では出動した軍警と衝突し、MSTメンバー三人が負傷した。MSTによると、警官隊が警棒、ガス弾などで実力行使に出たとしているが、警察では否定している。他の農場でも軍警が出動したが、裁判所の判決が出なかったことで占拠排除に至らず、メンバーの動きを見守るにとどまった。
MSTの今回の動きはサンパウロ州支部の統一行動と離れ、一リーダーの扇動によるもので、セーラサンパウロ州知事の農地改革政策と、農務者の待遇改善を求めての実力行使で、一般農務従業者も加わった。