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東西南北

2007年6月23日付け

 チアン・ヴィアナ上院副議長(労働者党=PT)は二十一日、耳が痛くて聞こえないといい出した。同上議は、難問が持ち上がると逃げ口実を探して責任回避することで知られている。同僚からカリェイロス上院議長が失脚して議長のお鉢が回ってきたらどうするかと質問され、アーアーを連発し聞こえない振りをしている。仮病で入院するのではないかと上院の評判。
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 辞任するよう各方面から圧力をかけられる中、カリェイロス上院議長は二十一日、「議長職は退かない。自分は支離滅裂な審議の犠牲者だ」と述べ、留任の固い意思を示した。議長擁護派は審議を引き延ばし、世間がスキャンダルを忘れる作戦に方針転換した。
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 マンテガ財務相は二十一日、空港で続く発着遅れについて「景気回復も少しは反映している。旅行者が増え、便数も増えたから」と発言。与党(PT)のマイア下議は「大臣はだまっておくべき。国民の不信をあおるだけ」。野党(民主党=DEM)のフランコ下議は「狂っている。民間航空庁のズアナジ長官、マルタ観光相といっしょに精神病院に入院させるべき」ときつい一言。
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 サンパウロ州高裁は二十一日、犯罪組織の資金洗浄に便宜を図った疑いで、サンパウロ州マウア市の女性判事を無期限停職処分に。
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 基礎教育発達指数(Ideb)に基づいた評価で、学力が先進国レベルに達しているのは公立初等教育機関一―四年の一六六校(全体の〇・五九%)、同五―八年の六二校(同〇・三三%)に過ぎないことが判明。ミナス・ジェライス、サンパウロ、パラナ、リオ・グランデ・ド・スルの各州に優秀校が多い。