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百周年で「荒馬座」南米公演=イグアスー太鼓工房=澤崎代表らが来聖

2007年6月26日付け

 パラグアイ・イグアスー移住地からこのほど、同地で和太鼓製作に取組む「イグアスー太鼓工房SRL(有限会社)」の澤崎琢磨代表と広報担当の澤村壱番さんが来聖。同工房の活動とともに、来年百周年事業としてパラグアイ、ブラジル両国で予定されている日本の民族歌舞団「荒馬座」の公演を紹介した。
 「今回新しくHPを作ってパンフレットも一新しました」―――。
 ホームページのほとんどの写真を一新、増やして内容は豊富に、理解しやすくなっている。同様にパンフレットは前面カラーで太鼓の価格表や同工房の太鼓グループが公演している様子の写真、同工房の歴史などが掲載されている。
 ブラジル内では和太鼓ブームが続いているが主に桶胴太鼓や締め太鼓などが主流となっている。だが、長胴太鼓のように一本の木からくり貫いて作る太鼓は音や響き方が全然違うものになるという。
 パラグアイでは和太鼓作りにカナフィートやペローバなどの国産を使用している。カナフィートは木目が細かく硬い材質で遠くまで音が届くとのことで、太鼓の素材に適していると〃太鼓判〃を押すほどだ。
 また、太鼓の皮にはブラジル産の牛から採取し、加工されたなめし皮ではなく生皮を扱っている。バチは重さや硬さが似ているパラナ松を使用。
 材料のほとんどに国産を使用しているが、鋲だけは日本から取り入れている。しかし、将来的には全ての材料を国産にする計画だという。
 「日本製に負けるとも劣らない質でできあがっている。しかも原価が安く、日本製より約三分の一の値段で提供できる」という。
 百周年を記念して来年三月初旬から行われる「荒馬座」公演は、日本から二十人、パラグアイから五人の二十五人で行う。パラグアイ、ブラジル、アルゼンチンの三カ国で演奏する。ブラジル国内ではサンジョアキン、フロリアノポリス市、ジョインビレ市、クリチーバ市、サンパウロ市などで六回公演する計画だ。
 演奏される演目は未定だが、会場の下見をして、各地域性が溢れるような曲を選ぶ予定。
      ◎
 同工房HPはhttp://yguazutaiko.huuryuu.com/