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下半期のGDP成長5.5%=応用経済研究院が予想=農業部門は12%も成長

2007年6月22日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】連邦政府の調査機関である応用経済研究院(IPEA)は二十日、今年下半期の国内総生産(GDP)成長率は前年同期比で五・五%上昇するとした報告書を提出した。
 うちわけは農業が一二%増、工業が五・九%増、サービス業が四・七%増となっている。今年第1・四半期は一般の予想を下回る四・三%増で、第3、第4・四半期はさらに下回る三・七%増で推移すると予測している。
 しかし、これまでの経済成長の基盤および環境作りの成果が徐々に功を奏しはじめていることから、今年度のGDP成長率は四・三%、来年度は四・四%になると予測している。部門別では農業がそれぞれ四・五%と五%、工業が四・三%および四・六%、サービスが四%および四・一%と平衡した成長となる。
 需要面から見ると注目されるものとして、投資(資本金の増資も含め)と輸入の急増が挙げられる。二〇〇八年の投資は三年連続で増加して九%増になると予想され、経済成長の最右翼を担うだろうとしている。投資は〇六年に八・七%の増加で、これが〇七年は九%、〇八年は九・一%の高率で推移するものとみている。
 家庭の消費は〇六年の四・三%増から〇七年と〇八年はそれぞれ五・七%、五・六%増となる。政府の財政支出は三・六%から、三・三%、四・二%どまりとなる。
 輸入は昨年一八・一%の増加だったが、今年は一九%増の一一五六億ドル、来年は一八%増の一四一六億ドルに達する。これに対し輸出は鈍化傾向で、昨年は四・六%増だったのが、今年は五・四%増の一五九六億ドル、来年は四・八%増の一七五三億ドルとなり、貿易黒字はそれぞれ四四一億、三三七億ドルになると予想している。
 インフレ率(広範囲消費者物価指数=IPCA)は今年三・四%、来年は四%で、いずれも政府目標の四・五%を下回るとみられている。

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