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生徒ら1年間の成果発表=石川文化祭、いい雰囲気で

2007年6月22日付け

 石川県人会(小堀勇会長)は、第八回文化祭を十六、十七の両日、同県人会会館で開催した。会館で行われている茶道、謡曲、陶芸、生け花、絵画、句会の教室の生徒らが、一年間の成果を展示。約百五十人が会場を訪れて、ゆっくりとそれぞれの作品を見て回った。
 「半分くらいは売れましたよ」と、今年の十月に十周年を迎える陶芸教室のコーディネーター、吉田エレーナさん(61)。展示会に出された作品は数百点になる。
 同会館には二つの電気窯があり、教室の生徒は現在十五人。花瓶、小鉢、大皿、置き物など、それぞれが思い思いに作品を作り、月に二回ずつ焼いている。
 「県庁が参考書を送ってくれるし、日本から先生も来てくれます」。十年前から教室に通っている九十九道子さん(66)は、来場者らに作品や陶芸場の説明をして歩いていた。
 会館の白い壁には生け花の花が映え、水彩画二十七作品が、上品に飾られていた。絵をしている内田弘子さんは「一番いいと思う作品を自分で選んだんです」と嬉しそう。
 「陶器の器が目当て」と来場した稲垣アデリアさんは「こんなによく買えるところは他にないでしょう」と、興味深そうに説明を聞き、気に入った小皿を買い満足そうにだった。

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