2007年6月22日付け
先日、リオを訪れたさい、取材の合間を縫ってブラジル最大のファヴェーラ、ロッシーニャ訪問ツアーに参加した。
訪れた日はちょうど日曜日、フェイラも出ており、のんきに散策を楽しんだ。地元紙が三紙もあること、銀行があることは意外だった。
ふと思い出したのだが、ファヴェーラが舞台の銃撃戦シーンで、日系人が慌てて隠れる一コマがあり、リオの日系関係者が大層立腹していると聞いたことがある。
カエターノ・ヴェローゾが音楽監督をしたことでも話題になった「オルフェ」(九九年)の話だ。
その理由が、「ファヴェーラに日系人はいない」というものだったので、複雑な気持ちになったものだ。
翌日は州政府の宮殿で日本移民百周年委員会発足式の取材。両極の世界を垣間見ることのできたリオ滞在だった。(剛)