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〝米の町〟の歴史伝える=レジストロ百周年=最初のモニュメントを落成

2007年6月21日付け

 レジストロ市ブラジル日本移民百周年実行委員会(那須野秀男委員長)は十六日午後三時から市内の同文協敷地内で、造形作家の豊田豊氏による百周年記念モニュメント「太陽の扉(Portal do Sol)」の落成式を行なった。クロビス・ビエイラ・メンデス市長はじめ、飯星ワルテル連邦議員、松尾治県連会長など関係者約百五十人が出席した。
 同モニュメントの製作はレジストロ市の百周年記念事業の一環。今回の第一号碑を含めて七つの作品が記念碑として同市に残る。
 九十九年目の移民の日を二日後に控えた、この日の落成式。メンデス市長は落成式の挨拶で「日本移民おめでとうございます」とあいさつ、激励した。
 製作にあたった豊田さんはあいさつで、「レジストロの歴史を振り返った時、お茶、米のストーリー無くしては語れません」と、日本移民が導入し同地で発展した精米、製茶の歴史がモニュメント製作のヒントになったことを紹介。
 その昔、文協が日本政府から精米機を輸入し「米の町」として栄えたレジストロ。工業の発展と共にその精米機が錆びれ、廃棄処分寸前だったところを、豊田さんが「太陽の扉」製作にあたり、廃棄にストップを掛けたという。
 作品には日本から輸入した精米機の部品が取り付けられ、上部には世界平和を祈願するシンボルを精米機の部品から取り付けている。
 最後に豊田さんは「文化的なものを残すのが私達の使命だと思う」と話した。
 第二号碑の落成式は十一月に行われる灯篭流しの日に併せて予定されている。