2007年6月21日付け
サンバ校ポルト・ダ・ペドラのテーマは「Tem pagode no Maru」。間違えてKasato MaruをMaruに略したのかと思いきや、意外な根拠が。移民史研究の前山隆氏の本で移民船名が「Maru」で終わることから、ブラジル人の間で「Maru」=移民船というイメージできたとの記述を見つけた。数年前、グローボ局番組ビックブラザーで、司会者が出演者の日系人を「San」と呼び始め、一般人まで日本人をサンと呼ぶ風潮ができた。名前の後ろに付く敬称の「さん」だが、単独で使える英語のミスターと同じ使い方をしてしまった誤用例。「San」も「Maru」もポ語外来語だと思えば納得?
◎
レジストロで落成した豊田豊さんによる百周年モニュメント第一号は、レジストロ日伯文化体育協会の会館前広場に建てられた。気になったのは会館近くに塀ひとつ建っておらず、誰でも入れるような状態だ。関係者の話では「最近は会館に落書きするバカもいないですからね」とのこと。高層ビル最上階の壁にまで落書きがあるサンパウロと違い、この治安の良さ!モニュメントも末永く残ってほしいものだ。