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カブラル知事が名誉総裁に=リオ州=百周年記念委員会が正式発足=300人参集、地元メディアも関心

2007年6月20日付け

 【リオ発】リオ州政府、在リオデジャネイロ日本国総領事館共催の日伯交流年・リオ州日本移民百周年記念委員会の発足式が十八日夜、市内ラランジェイラ区のグアナバラ宮で挙行され、同委員会の名誉総裁であるセルジオ・カブラル州知事、福川正浩総領事、リオ州日伯文化体育連盟の鹿田明義理事長を始め、州政府、市、財界、日系団体関係者ら約三百人が参集した。TVグローボ、TV・E、地元有力紙O・DIAなど報道機関も取材に訪れるなど、関心の大きさをうかがわせた。なお、来年リオの海岸で大凧を挙げる計画をしている日本ブラジル移民百周年記念事業浜松実行委員会(石川エツオ委員長=浜松ブラジル協会会長)の視察団十二人も揃いの法被を着て出席、州内における日伯交流の大きな幕開けとなった。
 日伯両国歌斉唱後、在リオ総領事館の広報文化センターの小野明美さんがスクリーンに映し出された映像とともに日本移民の歴史、委員会組織図や記念事業の内容を説明、会場に理解を求めた。
 鹿田理事長はあいさつで州政府と総領事館に感謝の言葉を述べ、「この百周年が次の百年に繋がるきっかけになれば」と将来の日伯関係強化に期待をかけた。
 リオ日系協会の青年たちによる太鼓の演奏のあと、石川団長、浜松祭り本部凧揚部の溝口直樹部長、市企画部国際課の村木恵子課長補佐が壇上に上がり、鈴木康友浜松市長からの親書をカブラル州知事に手渡した。
 石川団長は、二万人のブラジル人が在住する浜松市について紹介、「三十万人在日ブラジル人を代表して、移民百周年の成功を祈っています」と述べた。
 カブラル州知事は、リオ州が日本政府から、草の根無償を通した恩恵を受けていることに感謝の言葉を述べ、「千年の歴史を継承する日本文化には敬意を払っている」と親日ぶりをアピール、「リオ州・市民にとって、百周年の成功は大きな願い」と強調した。
 なお、十六日までにリオのエスコーラ・デ・サンバ「ポルト・ダ・ペドラ」は来年二月のカーニバルで日本移民百周年をテーマにすることを決めている。
 福川総領事は、日本移民の歴史を振り返り、「移住者、日系社会の存在により培われてきた日伯の友好交流関係が深まることを確信している」とあいさつ。
 壇上では、鏡割りが行なわれ、カブラル知事の「カンパイ!」の音頭で始まったカクテルパーティーで出席者らは、日伯関係の明るい将来を確認し合っていた。