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連邦貯蓄銀に協力を依頼=凧揚げ候補地でイパネマ視察=浜松視察団

2007年6月20日付け

 ブラジル日本移民百周年記念事業で浜松の伝統行事、大凧揚げを計画している同事業浜松実行委員会の視察団は十七日に現地入りし、会場候補地であるイパネマ海岸を十八日朝、視察した。
 同海岸は、双子岩などがある風光明媚な海岸。世界的に有名で多くの観光客で賑わうことから、注目を集めることが期待される。
 ヨーロッパやハワイなど海外でも凧揚げを実施した経験のある浜松まつり本部凧揚部の溝口直樹部長は、「足場、ロケーションとしてはとてもいい。近くに道路があるため、落下の可能性を考慮にいれなければ」と真剣にメモを取りながらも「ブラジルの人たちにも凧揚げを経験してほしい」と声を弾ませた。
 凧は三×五米ほどで五枚から十枚を挙げる計画。凧を組み立てる場所の確保や移動手段などがこれから検討されるという。
 一行は視察後、福川総領事を表敬訪問した。石川団長は、「凧を揚げるだけではなく、日系社会の若手に技術を伝え、浜松の文化をリオに根付かせたい」と希望を話した。
 キリスト像のあるコルコヴァードの丘を見学後、ブラジル連邦貯蓄銀行「カイシャ・エコノミカ・フェデラル」を訪れ、凧揚げ実施に関して、協力支援を正式に依頼した。
 懇談は終始和やかな雰囲気で進められ、対応にあたったジョゼ・ドミンゴス・ヴァルガス・リオ州責任者は、「魅力的なプロジェクト。予算や具体的な計画内容を検討し、実現に協力できれば」と前向きな姿勢を見せた。
 同行は今年二月、浜松市に駐在事務所を設置しており、磐田信用金庫と業務提携している。イヴァン・ドミンゲス海外事業部統括本部長は、日本での業務拡張を視野に、「五月の浜松まつり、六月にリオで凧揚げができれば、百周年の企画として素晴らしいものになる」と笑顔を見せていた。