2007年6月16日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十五日】サンパウロ市モルンビー区グルメテ・サンドバル・サントス街で十三日夜、集団強盗団が家宅に侵入、六軒から一三万レアル相当の金品を強奪して逃走した。被害者の車二台も奪われ逃走に使われた。犯人らは現場に証拠となるものを残さなかったため、警察では防犯カメラの映像で手がかりを得るべく捜査している。
犯行現場は三〇〇メートルに及ぶ私有地内の住宅地で、入り口には鉄製扉が設置されている。犯人らは守衛二人を拉致して敷地内に侵入、帰宅した住民を脅した上で住宅に入り、金品を奪った。その際犯人らは路上で車を停め、警備上の特別捜査だとして住民を安心させた上で強盗に早変わりした。
犯人らは身なりを整え、物静かな態度で接したものの、最後に金品が少ないと激高して脅迫する態度に豹変したという。
一味は分散して家宅に侵入したため、正確な数は分からないものの、警察は二十人ぐらいとみている、犯行は一時間半に及び、犯人らは車に分乗して逃走した。
現場は州知事官邸の七〇〇メートルの地点で軍警や警備員が多数往来する場所なだけに、住民らは大胆な犯行に驚いている。