2007年6月15日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十四日】マルタ・スプリシ観光相(元サンパウロ市長)が飛行便の発着遅れに関して行った発言が舌禍事件として受け取られ、世間のひんしゅくを買っている。
同相がブラジリアのホテル内で行われた国家観光プランの発表会の席上で十三日、語ったもので、約八カ月間続いている空の便の混乱に触れて、空港での待ち時間を「リラックスした上で、快感(セックスの絶頂)を享受すべき」だと発言した。
これに対し批判が集中、発言内容が全国ニュースで流された。同相は発言の反響に驚き、急きょ謝罪声明を発表した。この中で同相は不幸な発言だったとした上で、何人も誹謗かつ中傷する意図はなく、空港の待ち時間でも楽しい気持ちを持って欲しいと述べたものだと弁解した。
しかし、消費者保護団体や弁護士会の反発は強く、憲法に抵触すると批判し、同大臣の進退問題にも発展しかねないとの見方をしている。