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東西南北

2007年6月15日付け

 十三日の上院倫理委員会。上院議長の倫理審理を巡ってサウガード上議とペレイラ上議(両議ともブラジル民主運動党=PMDB)の対話。
サ「十五日に表決かイ?。ダメだよ。前日か翌日にできないかナ」
ぺ「どこへ、しけこむんかイ。アレを翌日に延ばしたら、どうなんかイ」
サ「そうじゃねんだ。女房との離婚裁判があってネ。欠席したら生活費負担が上院議長の一万二千どころじゃないんだヨ」
     ◎
 愛人の生活費をロビイストに肩代わりさせた疑いのカリェイロス上院議長を審理する上院倫理委員会で、報告者のカフェテイラ上議(ブラジル労働党)は証拠が全くないことを理由に、審理の中止を要請した。調査はわずか二日で終了、証人の事情聴取も一切行われなかった。
     ◎
 サンパウロ市警監察局は、スロットマシン会社の弁護士から押収した書類をもとに、市内の警察署の七〇%以上が同社から賄賂を受け取っていたことをつきとめた。マシン一台当りの賄賂は三〇から四〇レアル。五月の贈賄予定リストによると、総額二〇万五〇〇〇レアルが市警捜査官の手に渡ったという。
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 サンパウロ州タボン・ダ・セーラ市で十二日午後、少女二人(11、15)が、電撃誘拐を働き警察に追跡されていた少年らが運転する乗用車にはねられ、十一歳の少女は右足切断の重傷、もう一人も右足を骨折した。警察は少年二人を逮捕。犯人の一人は逃げた。
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 サンパウロ州内の有料道路の通行料が過去十二カ月間の総合市場物価指数に基づき、(IGP―M)七月一日に平均四・四%値上げされる。昨年は〇・一または〇・二レアルの値下げとなっていた。