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100周年記念=「沖縄文化拠点」建設を表明=県人会、訪沖して援助要請=デイケアも行える=世代超えた文化継承の場に

2007年6月15日付け

 【沖縄タイムス】=既報関連=ブラジル沖縄県人会(与儀昭雄会長)は、来年の移住百周年記念の目玉事業として、「沖縄文化普及・交流センター」を建設する。ホールや宿泊施設を備えるほか、高齢者にはデイケアも提供。世代を超えた文化伝承の拠点とする。地下一階、地上四階建てで、総工費は九億円。六年後の完成を目指し、「母県」の寄付も募ることにしている。
 県人会はサンパウロ市に一九七八年建設の県人会館を持つが、手狭になり老朽化も進む。同市郊外のジアデーマ市に、旧ブラジル沖縄文化センターの三万平方メートルの敷地があり、建設地に決めた。
 一時は対立関係にあった県人会と同センターが昨年、移民百周年に向けて合併した「統合の象徴」の意味も込めた。
 新しい文化普及・交流センターは八百席のホールや六百席の食堂、十八の宿泊室を備える。若い県系人の関心が高い三線や琉舞、空手を教えるスペースも広く確保し、伝統文化の継承に利用する。
 来年八月の記念式典後に着工し、五年間で完成する計画。現在の県人会館も引き続き利用する。
 百周年記念事業への出席と協力を要請するため来沖している与儀会長は「センター建設は目玉。三世、四世と沖縄の文化を伝えていきたい」と意欲を示す。山城勇相談役は「建設資金の半分は会から捻出し、残りは母県や地元の寄付を募りたい」と話した。
 記念事業はこのほか、笠戸丸で移住した県人全員の名前を刻み、移民資料を展示する記念塔や、県人会の歌の公募など、多彩な取り組みを予定している。