2007年6月14日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】サンパウロ市野外広告規制に続く「美しい町」計画第二弾、大気浄化計画が一二〇日以内にも実施の見通しとなった。
同市の緑・環境局は、自動車の排気ガス測定装置を搭載した自動車(バン)を市内五十二カ所に出動させ、午前七時から十一時までと午後三時から八時までのラッシュアワーに、赤外線と紫外線を使って排気ガス内の汚染物質濃度を測定する。基準を上回った自動車に対する罰則がまだ適用されないため、運転者には取締りの始まる来年五月までに必要な措置を講じるよう指導する。
来年以降自動車の所有者は、市内を通行するために排気ガス検査費用五二・八九レアルを払って検査を受け、通行許可を取得しなければならない。許可を受けた所有者は、ショッピングセンター駐車場など市内三十二カ所に設置予定の検査所で、九十日以内に排気ガス検査を受ける。
検査内容はオイル漏れとマフラーの故障の有無と、低速走行時の排気ガス内一酸化炭素含有割合の確認で、一酸化炭素の割合は自動車の製造年別に一%から六%(検査初年度は一・五%から七%)の限度内に抑えないと許可は下りない。許可を受けた自動車はフロントガラスにシールを貼り、受けなかった自動車は三十日以内に再検査を受ける必要がある。検査を受けなかった所有者には罰金三一九・二三レアルが科され、通行許可取り消しの処分を受ける。
先週、排気ガス測定にゴーサインを出したカサビ市長は、大気浄化計画のコストを運転者に負わせることはしないと約束。市は検査費用の払い戻し、または同額を自動車税から差し引くことを検討している。