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東西南北

2007年6月6日付け

 ブラジル民主社会党(PSDB)のゼミで、カルドーゾ元大統領が講演した。元大統領が講演を終えて拍手の中、退場するところへ、アエシオ・ネーヴェス知事が遅れて到着し、ポカンと突っ立ていた。元大統領が言った。
「アエシオ、早く座れ。オマエさんが突っ立っていると、オレの講演に送られた拍手か、オマエさんがやってきた歓迎の拍手か分からなくなっちゃうじゃないか」。
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 ルーラ大統領は四日、英BBC放送とのインタビューで、ベネズエラのチャベス大統領はパートナーであり、中南米地域の危険分子ではないと発言した。しかし、チャベス大統領が運営許可を更新しなかった放送局RCTVについては、報道の自由を保障すべきと暗に批判。ルーラ大統領は数日前、チャベス大統領には堪忍袋の緒が切れたと側近に漏らしていた。
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 連邦大学や中央銀行、環境保護院など七つの連邦政府機関の職員約一〇万人(全職員の八・九%)がストを続けている。中央銀行職員のストは五日で三十四日目を迎える。組合は賃上げ始め雇用条件の改善を要求。中央労組(CUT)によると、ストはさらに拡大する見込み。
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 サンパウロ市中心部サンタセシーリア区のブラデスコ銀行で四日、三人組の強盗と警備員らが行内で銃撃戦を展開。流れ弾二発が技師の男性(48)の胸と右足に当たり、男性は重体。犯人らは何も盗らずに徒歩で逃げた。男性は地下鉄の駅で五年ぶりに友人の女性と再会、女性につきあって銀行までいったところ惨事に巻き込まれた。同日、アルトゥール・アウヴィン区とヨーロッパ大通りのブラジル銀行でも強盗事件が発生している。