2007年6月5日付け
県人会はどうあるべきか―? お家騒動が起こるかと思われた北海道協会の定期総会。新役員は満場一致で決まったが、関係者もいわく、「いろいろあったけど、なんとか無事に終わった」。
定款をめぐって議論が飛ぶ。日本語訳をとるか、ポルトガル語版を使うのか。細かい定款の内容を逐一尊重するのか、全体がうなずけば少々のことは大目に見るのか。マイクが右へ左へと役員らの間を行き交い、「いつもはこんなにもめないよ」と、うつむき頭を抱える会員の姿も。
結局、定款上の手続きよりも、好ましい結果が優先されて終了。会員らが「面倒なルール(定款)は気にしない」と、そう結論づけたように思えた。
役所に登録し、立派な定款を作っても、県人会はなじみの顔が集まる一種のグループ。懇親会での会員の満足げな顔が印象的だった。 (稲)