ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 隣国でヴァイアグラ買出し=ウルグアイ=伯で転売、大儲けの人も

隣国でヴァイアグラ買出し=ウルグアイ=伯で転売、大儲けの人も

2007年6月2日付け

 【フォーリァ・デ・サンパウロ紙十九日】性的興奮剤として一躍名を馳せたヴァイアグラの類似品が安価で入手できることから、ブラジルとの国境の町のウルグアイ領リベラ市はブラジル人買い出し客でにぎわい。ヴァイアグラ詣での様相を呈している。
 価格はブラジルで平均一錠当り三〇レアルだが、ウルグアイでは一・九〇レアルとチョー安値となっている。また医師の処方も必要なく購入数量も制限がないことも人気を集めており、週末になるとブラジル人でゴッタ返すという。
 主に自己消費用だが、なかにはブラジル国内で転売して利ザヤを稼ぐ人も多くいる。ただしブラジルの法令では禁止されており、大々的な密輸は行われず、個人が持ち帰るにとどまっている。ウルグアイ製をブラジル国内で販売した場合、営業停止処分のほか、一五〇万レアルの罰金となる。個人の取締りは連警の管轄だが、まだ取締りに乗り出していない。
 ウルグアイでは医薬品製造のパテントに効力がないことが安価の原因となっている、このため類似品が手軽に生産できる。ヴァイアグラはアメリカのファイザーがパテントを握っているが、ウルグアイではお構いなしに五種類以上の類似品が出回っている。
 リベラ市の薬局では、人気が高いPLENOVITを週末平均で一〇〇箱販売し、その買い手はすべてブラジル人だという。同製品は一箱二〇錠入りで三八レアルが定価。
 リベラ市に隣接するブラジル領のサンタナ・ド・リブラメント市在住の商人は、これまでリベラ市のフリーショップで化粧品や飲物、電気製品を購入してリオ・グランデ・ド・スル州で転売してきたが、昨年から「ウルグアイのヴァイアグラ」専門になった。
 週末にバスでリベラ市に入り、二〇錠入りを二十五箱仕入れている。仕入れ価格は三八〇〇レアルで、これを一錠当り八レアルで売ると、二〇〇〇錠で一万六〇〇〇レアルとなる。仕入れ価格とバス代および滞在費用を差引くと実質一万レアルの利益となり、笑いが止まらないという。これまでに取締りや検問にあったことがないとのこと。