トレンド

2007年5月30日付け

 ロンドンの証券市場で二十三日、ブラジルのバイアとアラゴアス、セルジッペ、エスピリット・サント諸州の海岸見積もりが行われた。外国人観光客を招致するため一五〇〇のレジャー・ホテルを建設するという。
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 サンパウロ市とリオ間の航空管制問題が解決しないため、PAC(経済活性化計画)による新幹線設置計画がまた盛り上がっている。建設費九〇億ドルは、イタリアに本店を置くヨーロッパ銀行が融資。全長四〇三キロで、一三四キロのトンネルを掘る。料金は六〇ドル、時速二八五キロ。十五分毎に運行し、一時間二十五分で到着する。
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 ルーラ大統領は六月四日、ブラジルの経済ミッション八〇人を引き連れてインドを訪問する。インドは一〇〇〇億ドル市場で、経済成長率は八%を保つ有望市場である。
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 猛烈に伸びている一面のサトウキビ栽培から他の作物と抱き合わせた合作が、試みられている。サトウキビ栽培の隔年休耕を利用して大豆やトウモロコシを植えると、却って反当り収穫が良いという結果も出ている。サトウキビの単作生産は、当初の懸念が杞憂となったらしい。
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 短期間に肉牛を低コストで肥育する屋外の集中飼育方式が、いま注目を引いている。環境法の制定により牧場の拡張も、限界が見えてきた。実験は、ウベラーバのボア・エスペランサ農場で行っている。従来のバタリー方式ではなく、牧場を区割りし灌漑と施肥、牧草チフトンで巡回肥育を行う。従来はヘクタール当たり一〇頭であったが、現在は六〇頭を。年間平均で四五頭を肥育する。