2007年5月26日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】プロサッカーのロマリオ選手(バスコ)が、リオデジャネイロ市のサン・ジャヌアリオ球場で行われた対エスポルチ戦でゴールを決め、悲願の通算一〇〇〇ゴールの偉業を成し遂げた。
この記録は「サッカーの王様」ことペレー元選手がマラカナン球場で一九六九年十一月十九日に史上初めて打ち立てたもので、ロマリオ選手は二人目のタイ記録に並んだ。ロマリオ選手は限界説が流れ、本人も一時は引退を決意したと伝えられたが、それをはね返し、一〇〇〇ゴール達成への執念を見せて四十一歳にして悲願を達成した。
記念のゴールは後半二分四十四秒にペナルティキックを決めて達成、図らずもペレー元選手の一〇〇〇ゴールも対バスコ戦のペナルティキックだった。記録はあと一つと迫りながら容易に達成できなかった。これまで四試合でのチャンスをことごとく潰した経緯がある。
ロマリオ選手は今年に入り九九九ゴールとした十二ゴールよりも最後の一ゴールが辛かったと述懐している。記録達成と同時に待機していたヨーロッパ、アジア、アメリカの報道陣に囲まれたロマリオ選手は「サッカーの王様の記録に並べて感激だ」と語った。ペレー元選手も祝福したが、同選手が通算一二八一ゴールを達成したことから、あと二八二ゴールだと冗談をとばした。
途中交替でロッカー室に戻ったロマリオ選手にウルグアイ訪問中のルーラ大統領から祝いの電話が寄せられ、同選手はさかんに恐縮していた。同選手は夜、家族と五十人ほどの友人らで自宅近くのシュラスコ店で祝宴を開いた。