2007年5月24日付け
サンパウロ日伯援護協会の福祉部を通じて、サンベルナルド・ド・カンポ市在住の小柴金一さん(74)が、「母の日」を記念し、十四日、養護老人ホームのスザノ・イッぺランジャホームに二十四枚の自作の水性アクリル絵をプレゼントした。
同ホームは、入居者に認知症が多く、車椅子での生活をしている人もいるが、大半は自分で日常生活ができるという。日本財団の支援もあり、入居金が安く、入居希望者の数が多い。
小柴さんは、二十三歳の頃、コチア青年第一回生として、ブラジルに移民してきた。移住当初、家族の大切さや、母親のありがたみを感じた。「喧嘩も良いことじゃないが、喧嘩をできることも、家族の素晴らしさではないか」と話した。
イッペランジャ・ホームは三回訪れたことがあり、そのときに、とてもお世話になったので、何か恩返しがしたいと思い、三年前から描き始めた絵をプレゼントした。入居者の多くが日本人で、「年をとると、中には日本に帰りたいと思う人がいる。日本が恋しくなっているかと思う」と富士山など日本の名所を描いた二十四枚の絵を選んだ。