2007年5月19日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十四日】社会保障院(INSS)は四月一日から福祉年金積立の簡素プランを実施している。このプランは主婦や自由業を対象としたもので、同省では三五〇万人の新規加入者を見込んでいる。これにより当面の赤字を減少させるのと、主婦などの老後の安定収入を狙いとしている。新プランの主な内容は次の通り(カッコ内はこれまでの通常積立規定)。
▼年金積立基準:最賃一カ月分の三八〇レアル(最賃一カ月分から上限枠の二八九四・二八レアル)。
▼積立率:一一%(二〇%)。
▼年金受給資格:年齢によるもので女性六十歳男性六十五歳(就労期間で女性三十年、男性三十五年)。
▼年金支給額:最賃一カ月分の三八〇レアル(最賃一ヵ月分から上限枠の二八九四・二八レアル)。
▼積立期間:十五年間(女性三〇年間、男性三十五年間)。
従来のシステムとの大きな相違点は積立率の一一%で現行の最賃だと毎月四一・八〇レアルとなる。従来だと二〇%相当の七六レアルだった。また積立期間も従来の半分の十五年となった。年金受給資格が女性の場合は六十歳の年齢となるので、四十五歳の時点から積立を始めるのが理想的と言える。