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自動車税脱税で326社摘発=3年間で11億レアルにも=サンパウロ州

2007年5月16日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十五日】サンパウロ州財務局、サンパウロ州検察局組織犯罪捜査課、市警経済犯罪部の合同チームは十四日、自動車税(IPVA)を脱税していた容疑でサンパウロ州のレンタカー会社三二六社を摘発した。
 これらの会社は過去三年間にIPVA五億レアルと商品流通サービス税(ICMS)六億レアルを脱税していたとみられる。同チームは同日、サンパウロ州、パラナ州、トカンチンス州で四十一社を対象に捜索を行い、書類を押収した。うち二十六社はサンパウロ州で所有する自動車七五〇〇台を同州で登録していなかった。
 自動車評価額の四%に当るサンパウロ州のIPVA納税を逃れるため、これらの会社は自動車の登録をパラナ州やトカンチンス州で行い、サンパウロ州へプレートと書類を送っていた。パラナ州のIPVAは評価額の一%、トカンチンス州も同率で登録初年度は免税となっている。
 捜査は昨年四月に開始され、サンパウロ州財務局は二〇〇五年十二月から〇六年三月までに抽出したデータから、サンパウロ州で四万四〇〇〇台の自動車が他州から移動されていたことを確認した。うち二万二〇〇〇台はパラナ州からだった。
 道路交通法では、自動車は所有者の居住する市で登録することが義務付けられている。違反者にはIPVAの滞納分に加え、評価額の一%の罰金が科せられる。財務局は個人所有者二五〇〇人を次の摘発の対象にしており、登録の正常化を求める通知を発送する計画。昨年だけで発送後、約六万台の登録がサンパウロ州に移されたという。