2007年5月5日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙三日】自動車業界では四月の生産が需要に追いつかず、販売が減少するという現象を見せた。このため前月(三月)対比七・三%の販売減となった。しかし前年同月比で三六・六%上昇し、四月度では史上二番目の好況となった。
バスやトラックを含む自動車の販売は四月度で一七万九三三四台、今年四カ月間の累計は六七万二四八〇台に達し、昨年同期比二二・五%増となった。
フィアットでは昨年十二月からベチン(ミナス・ジェライス州)工場で二十四時間体制で生産しているにもかかわらず、モデルによっては順番待ちの状態となっている。同社は在庫があれば、より販売が伸びたと残念がっている。同社は四月度四万一二〇〇台を販売した。三月は四万六八〇〇台だった。
GMのプリズマとセルタ、ホンダのシビックも生産待ちの状態で、トラックに至っては納入が六カ月後となっている。関係者が調査したところ、全国の主要都市で品不足に陥っており、購入は五月に回されているという。
フォルクスワーゲンの販売代理店では三月対比二七%の販売増となったが、在庫があれば倍増も可能だったとしている。とくにフォックスは注文に応じきれなかったという。四月の一日平均の販売台数は八九六六台で、三月の八七九三台を上回った。業界では歴年三月が上回る傾向だったことから、今年は異変が生じたと見ている。
今年四カ月間の累計での各メーカーのシェアーはフォルクスワーゲンが二三・九八%でトップ、二位がフィアットの二三・八五%で、その差はわずか九〇七台だった。この差はフィアットが生産していないトラックやバスと見られている。以下GMが二〇・三%、フォードが一一・九%、そしてホンダ(三・一五%)、トヨタ(三・二%)、プジョー(三・一三%)、ルノー(三%)が一線に並んでいる。