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大耳小耳

2007年5月5日付け

 ブラジル進出五十周年を祝ったクラボウ。記念パーティーであいさつした同社OBの平田藤義・現ブラジル日本商工会議所事務局長によれば、工場のできた南大河州サプカイア・ド・スールは当時、娯楽も少なくさびしいところだったようだ。聞くところでは、当初はアルゼンチンへの工場建設が考えられていたが、適当な場所がなく、北上してブラジル進出ということになったとか。
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 エタノールブームの影響が日本のジュース業界に出始めているようだ。日本の飲料各社は、今月から果汁一〇〇%飲料の約一〇%の値上げを発表。報道によれば、主要産地の米国フロリダのハリケーン被害に加え、ブラジルでもエタノール需要の増大を受けてオレンジ生産農家がサトウキビへの転作を進め、オレンジの国際価格が上昇しているためだという。安価なブラジルの生オレンジジュースに〃飛び火〃する日も近いか。
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 今年三月来伯した斎藤由香さんが週刊新潮で連載している「トホホな朝 ウフフの夜」の拡大版として、「窓際OL『アマゾン』を行く」が五月三・十日ゴールデンウィーク特大号に掲載されている。アマゾンでのビックリ体験などが移民への思いやりに溢れた文章で綴られている。父、北杜夫氏が一九七七年に弓場農場を訪れたさいの写真もあり、百周年に一緒にアマゾンを再訪したいと締めくくられている。