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大耳小耳

2007年5月4日付け

 先日急逝したばかりの高野書店店主、高野泰久さんは交流協会の〃育ての親〃のような存在で、今回始まる新体制にも、理事として名を連ねていた。OBら復活に尽力した関係者からは「特別派遣の姿を見てから…」との惜しむ声も聞こえる。
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 県人移住百年の記念誌編纂を進める愛媛県人会。現時点では、同県人移住の嚆矢である「笠戸丸」移民二十一人がソブラード耕地へ、第二回移民船「旅順丸」の二十四人がサンジョアキン・リベイロ耕地に入植したことが分かっている。著名な県人移住者としては、戦前初めての邦字紙「南米」を創刊、ソロカバナ線の植民地創設に携わった星名謙一郎氏や、料理研究家で「日伯料理と製菓の友」などを著した佐藤初枝氏などがいる。愛媛と同じく、来年県人移住百年を迎える県人会も多いはず。各県で同様の試みが進めばおもしろい。
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 米CNNの報道によれば、英国の心理学者が世界の三十二都市で歩行者の歩く速度を測定したところ、シンガポールが一位という結果が出たという。ブラジルの場合はクリチーバで、なんと六番目。東京(十九位)よりも速かったそう。リベルダーデで普段、前を行く歩行者の遅さに悩まされている身には、にわかに信じがたい結果だが。