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基礎教育開発指数を設定=公立校の質の向上推進へ

2007年4月27日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十六日】教育省は公立学校の質の向上を進めるため、基礎教育開発指数(Ideb)を新たに設定した。Idebは、初等教育機関四年生と八年生を対象に二年毎に実施される学力テスト(国語と数学)の平均点を平均通学時間で割って算出される。
 昨年の学力テストに基づいたIdebは、全国平均が三・八ポイント、同省の重点目標である市立校の平均が三・四ポイントだった。政府はIdebを二〇二二年までに、全国平均を経済開発協力機構(OECD)加盟国平均である六ポイント、市立校平均を五・七ポイントに引き上げることを目標としている。
 教育省は市別に目標を設置して、二年毎に達成度を確認する予定。四年生を対象としたIdebは〇・三から六・八までポイントが分散しており、目標は三・八から八・一ポイントの範囲で設定されている。
 現在、Idebが市立校平均の目標を上回っている市は、四三五〇市のうち三三市に過ぎない。五ポイントを上回る二三九市の八〇%を南東部、一八%を南部の市が占め、逆に二・七ポイントを下回る一〇〇〇市の八一%が北東部、一五%が北部で占められ、地域格差が大きい。また、内陸部の人口の少ない市でIdebが高い傾向が確認されている。
 教育専門家らは、Idebと目標の設定を概ね評価しているが、へき地の小規模学校が評価対象から外れているといった問題点も指摘している。