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大耳小耳

2007年4月19日付け

 文協選挙のシャッパ提出期限を迎えた文協事務局は各派関係者でごった返した。会長室から出てきた上原幸啓会長、「いやあ、三派でるとは驚きです」と微笑、あたりを見回した。続けて、「日系人の割合はブラジル故国内で、〇・七%の少数派ですよ。そんな小さな社会でこんなことになるとは」と珍しく顔色を曇らせた。リーダーがいないことが、図らずも露になった今回、トップの口から出た天上人のような発言に思わず苦笑。
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 県単位では初めて、「日伯交流兵庫県実行委員会」が今年二月に発足した。会長には日伯協会の西村正理事長が就任。創立総会には、昨年末まで在ポルト・アレグレ日本国駐在官事務所に領事として勤務していた木村元・南米カリブ課課長補佐が出席した。外務省中南米局のブラジル班長も務める同氏は、「総合的に事業を増やしたい」と百周年に向け、意欲を見せた。ポルト・アレグレ時代は、同地日系社会に留任を願われるほどの人物だっただけに、これからの活躍を期待したいところ。
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 米国の大学で韓国青年が銃を乱射して三十人以上の死者を出した事件の影響か、昨日、リベルダーデ区内の店で記者が買い物をしたところ、店主が「おまえは韓国人か?」と怪訝そうな顔つきできいてきた。記者が「日本人だ」と答えると笑顔をみせ、「韓国人はアメリカでみんな殺したんだよな」とコメント。この事件のせいで、ブラジルにいる韓国人のイメージをも悪化させてしまったようで、気の毒に感じてならないが。