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新連載は「草原」=野澤今朝幸さんの第36回コロニア文芸賞受賞作品

2007年4月14日付け

 連載、後藤留吉さんの「雑草の如く生きて」は十七日付で終わり、十八日付から、野澤今朝幸さんの自分史「草原」を掲載します。ご愛読下さい。
 この作品は、〇五年度第三十六回コロニア文芸賞を受賞した原稿用紙(四百字詰め)五百枚の大作です。野澤さんは今年七十五歳。筆を起こしたのは、古希を迎える三年前。「自分の生涯を振り返り、反省すべきは素直な心で反省して、余生を有意義に過ごしたい」と考え、自分史を書くことにしたといいます。
 ワープロを用い、二年ほどを費やして完成させました。手書きでは、漢字を忘れていたので、中途で挫折したかもしれない、という述懐があります。
 その後、ワープロ印刷を試みたところ、機器の異状で、印刷、製本ができず、出版は諦めていました。その後、すすめる人があってパソコンを購入、みずからページ編集をし、製本は業者に頼みました。コロニア文芸賞受賞作品が世に出るまで、こうしたことがあったのです。
 野澤さんは、コチア青年一次十回生、五七年の渡伯、サンパウロ市ジャラグア区在住です。