2007年4月13日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十二日】国際通貨基金(IMF)が発表した世界経済予測によると、ブラジル経済は二〇〇七年に四・四%、〇八年に四・二%の成長が見込まれている。
この予測は伯政府が採用した国内総生産(GDP)の新計算方法に基づいたもので、伯金融市場が予想する平均三・九%を上回っている。IMFは昨年四月、伯経済の成長率を三・五%と予測し、結果は旧計算方法で二・九%、新方法では三・七%だった。
世界経済の〇七年の成長率は四・九%、中南米地域も四・九%で、ブラジルは双方を下回った上、アルゼンチン(七・五%)、ベネズエラ(六・二%)、ペルー(六・〇%)、コロンビア(五・五%)、チリ(五・二%)に及ばなかった。
「このほど行われたGDP計算方法の変更を評価する。ブラジル経済の先行きについても楽観している」とIMFのエコノミスト、コリンズ氏はコメントした。「コモディティ価格上昇も有利であり、インフレ抑制に伴う低成長の時代は過ぎ去った。金利低下により、持続的成長が見込める」。
しかし同氏は、ブラジル経済の成長が加速しない理由として、公共部門の支出が大きく、税負担が軽減されないという構造的要因を挙げ、銀行のスプレッドが高いことなど、金融システム上の問題を解決する必要性を指摘している。