2007年4月12日付け
戦前戦後の日本の名曲をコロニア歌手が歌い上げる「日本人の心の歌」チャリティショーが八月十九日、ブラジル日本文化福祉協会記念講堂で開催されることが決まった。日本人がブラジルに移民してきた頃の思いをのせた歌がある――と始まった同チャリティショー。七回目の今年は「ブラジル日本移民百周年前夜祭・日本人の心の歌~海を渡って大地に響く~」と題して開催。現在、当日歌われる曲のリクエストを受け付けている。
同チャリティショーは、本紙読者から寄せられたリクエスト曲のうち五十曲をコロニア歌手が歌うもので、「日本人の心の歌実行委員会」とニッケイ新聞社が共催。
一昨年の二〇〇五年は終戦六十周年記念、昨年は〃昭和の歌姫〃美空ひばりのデビュー六十周年をテーマに開催され、好評を博した。
実行委員会で企画構成司会を担当する道康二さんほか、関係者がリクエスト呼びかけのため本紙を訪問。道さんは「今回は集大成のつもりでショーを最高にしたい。多くの方々に是非応募していただきたい」と意気込みをあらわす。
道さんによれば、今年は沖縄の人々がブラジルに移民した頃と、沖縄戦で闘った県民の過酷な時代を心の歌にと思いをよせているという。昨年に引き続き今年も、コロニア最初の歌手、阿部洋子さんが出演。当日はリクエストから選曲した五十曲を、ザ・フレンズ楽団の生演奏にのせてコロニア歌手が熱唱する。
ショーの収益金の中から、日系福祉団体に寄付される。
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「日本人の心の歌実行委員会」では現在、読者からのリクエストを受け付けている。
受付用紙(本紙広告欄に掲載)に氏名(ふりがなも)、住所、CEP、年齢、電話番号、出身地および応募曲を七曲まで、どんな思い出がその曲にあるかを書いて本紙まで郵送を。応募者の中から抽選で三十組が招待される。
四月五日現在でリクエストが多い順番は、一位「荒城の月」、二位「影を慕いて」、三位「赤城の子守唄」、四位「人生の並木路」、五位「赤とんぼ」、六位「誰か故郷を想はざる」、七位「あゝモンテンルパの夜は更けて」、以下「岸壁の母」「支那の夜」「月の沙漠」「長崎の鐘」「湯の町エレジー」「あざみの歌」「川の流れのように」など。
リクエストの締め切りは五月三十一日。宛て先は、
Jornal do Nikey「日本人の心の歌」係
Rua da Gloria,332-Liberdade,CEP 01510-000,Sao Paulo,SP
問い合わせは電話11・3208・3977。