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世界大学ランキング発表=USPはラ米最上位に

 サンパウロ総合大学(USP)は、1日に発表された英国調査機関のTimes Higher Education(THE)の世界大学ランキングにおいて、前年の226~250位を上回る201~225位という評価を得たが、上位200位への復帰はならなかったと2日付伯字紙が報じた。
 THEは200位以下のランキングは詳細には発表しない。今回のランク上昇にも関わらず、USPは2012年に記録し、過去最高だった158位やその前年の178位には届かなかった。
 THEは教育レベル、研究レベル、その大学が発表した論文が学術出版物に引用された数、革新性、国際性の5項目で世界400の大学を総合評価している。
 今回のランキングはサンパウロ州立大学が経済危機に陥っている只中の10月1日に発表された。
 USP副学長のヴァーハン・アゴピアン氏は「大学の活動は社会のニーズに基づいて行なわれており、特にこのランキングを上げるために行なわれてはいない」と書面で表明した。
 同氏は、Scimagoが9月に発表した「重要で良質な論文を多く発表した大学」ランキングでは上位10位に入っていたとして、USPの研究の質の高さは国際的に認められていると自負した。
 4年連続で1位になったのはカリフォルニア工科大学で、2位はハーバード大学(共に米国)だが、200位以内に入った米国の大学は74で、昨年の77を下回った。英国の大学は3位にオックスフォード大学が登場する。
 ブラジルの大学ではカンスピーナス総合大(Unicamp)も301位~350位にランキングされた。同大のランキングは昨年と同じだ。
 ラ米最高位はUSPで、USPとUnicampの間には、ロンビアのアンデス総合大学とチリのフェデリコ・サンタマリア工学大学(共に251~275位)がランキングされている。