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女性部隊が資金を管理=PCCの口座開示で判明
2007年4月10日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】犯罪組織、州都第一コマンド(PCC)の組織資金を、獄中の幹部に成り代わり女性部隊が管理していることが、組織犯罪特捜課の調べで明らかになった。
女性部隊は獄中にいる幹部の妻や愛人で形成され、幹部からの携帯電話による指令に基づいて行動している。特捜課では司法当局の許可のもと、女性高級幹部とされる二人の口座を開示し、五カ月間にわたり預金の出し入れを追跡捜査した。
その結果、この期間に五万レアルの資金が回転していた。一カ月当たり一万レアルで、幹部の留守家族への手当や活動資金に当てられていた。資金は組織への上納金も含め一旦幹部連中の口座に預金され、まとまった金額になると二人の口座に振込まれていた。
特捜部では資金の流れの全容を明らかにした上で、関与した女性らを資金洗浄罪で立件して資金源の根絶を図りたいとしている。