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東西南北

2007年4月10日付け

 NYタイムズ紙は八日、「大豆特集」を組んだ。トウモロコシ景気で浮かれる米国の大豆栽培者は、ブラジルの大豆栽培者に中国市場を奪われると報じた。同紙記者は、大豆満載のトラックに便乗しブラジルの穀倉地帯を視察したところ、果てるところがない耕地に驚き、ブラジルの時代を予感したという。
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 政府は憲法が保障する公務員のストを規制する法案作成を検討している。ストの間は給与を支払わない、銃を携帯する公務員のストは禁止、ストのルールを遵守した場合のみ交渉に応じるが法案の骨子。「教職員ストのように、九十日間もストをしながら給料をもらうのはけしからん」とベルナルド予算管理相。
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 ジョルジ産業開発相は五日、短期的にドル安を改善するのは困難として、影響を受ける工業界の効率化と生産性向上を求めた。同相によると、工業部門の減税と中銀の市場介入は一時しのぎに過ぎないという。
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 五月九日に来伯予定のローマ法王ベネディクト十六世。ダッタフォーリャの調査によると、来伯を知っている人は六九%に上ったが、法王の名前を知っていた人は四八%と半数に満たなかった。来伯した法王をテレビで見る人は六九%、宗教行事に参加する人は一八%だった。
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 ダッタフォーリャの調査結果の続き。安楽死については反対(五七%)が賛成(三六%)を上回る。妊娠中絶については六五%が現行法(婦女暴行と母体が危険な場合に承認)を支持、適用拡大に賛成一六%、いかなる場合も反対一〇%。男性同性愛者同士の結婚は賛成四二%、反対四九%。養子縁組には五二%が反対した(賛成四三%)。