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3派取り込みの可能性も=言葉濁す高木ラウル氏

2007年4月5日付け

 【既報関連】今月二十八日の文協選挙に向け、水面下での動きがさらに活発化している。
 三日に行われた「しんせいきのかい」の会合には約三十人が集まった。ある出席者によると、「三派を取り込んだ単独シャッパを作る」ことが検討されたという。小山氏が渡部和夫・文協顧問と四日に調整を行う予定だという。
 もしこの条件を体制側が飲まなければ、小川、『しんせい―』両派が合従連衡し、トップを据えるという二者択一の結論に今回達したようだ。
 トップの人選には、大原毅・現評議員会長、多羅間俊彦・東京都友会元会長、小泉元首相の従兄弟である井料堅治氏らの名前が挙がったようだが、現時点では、高木ラウル氏(ニッケイ新聞社長)が一番の有力候補だという。
 小山氏は四日、高木氏を訪れているが、交渉は難航したようだ。高木氏は、「評議員会長だったらまだ考えられるが、文協会長はちょっと…」と言葉を濁し、各方面からも要請があったことを明かした。体制側からは何のコンタクトもないという。
 小川氏の公認リスト(三日付け本紙七面に掲載)の信憑性を疑問視する声もあるが、現体制の地盤に歪みが生じている可能性も無視できない状況のなか、「しんせい―」小山氏の要請を体制側が承諾するかどうかで、今回の選挙の方向性は大きく変わってきそうだ。