2007年4月3日付け
日本語センターは、教師らの本邦研修廃止を含めた見直し案反対の署名活動を続けている。手紙で電話で説明、一千以上の団体に協力を訴えた。
「南米の日本語教育はアジアやヨーロッパでやっているのとは違う。南米で日本語を支えているのは日系なんです。教師らに従来のような研修をしてくれるところが他にあるか」とセンターの丹羽事務局長。他国では主に公的機関が日本語普及に努めているが、ここでは、日系移民らが私的な学校で教えているのがほとんど。
「移民事業だから」と本邦研修を見直すのでは、南米の日本語教育事情を理解していない。日伯交流年を掲げつつ、一方では日伯の懸け橋ともなるであろう日本語教育、教師への支援削減を打ち出そうとしている。腑に落ちない。
これからの署名活動の広がりに期待したい。
(稲)