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裁判所から服役囚脱走=取り押さえた警官らが暴行=サンパウロ市
2007年3月23日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】サンパウロ市バラ・フンダ区の裁判所で二十一日午後、服役囚が脱走、路上で警官に取り押さえられる騒動が発生した。
裁判所側では警備保全の名目で一切の情報提供を拒否、脱走劇についても裁判所内で企てるも未遂に終わったと発表するにとどまった。しかしこの騒動の一部始終を報道カメラマンが撮影していたことを知らなかった。
写真では裁判所を逃げた囚人が路上で警官に追いつかれ、両手を挙げた後で路上にうつ伏せになり、無抵抗の意志表示をしているにもかかわらず、警官が寄ってたかって蹴とばしたり踏みつけている様子が写されている。
囚人の経歴や、何のために裁判所にいたかなどは不明だが、関係者によると、同日午後五時四十分ごろ、裁判所の二階の窓ガラスを突き破って路上に飛び下りたとのこと。囚人は裸足でこの際ガラスの破片で傷ついたとみられ、左足かかとから血を流していた。