ホーム | 日系社会ニュース | 車両強盗で日系容疑者自殺=父母への謝罪遺書に残して

車両強盗で日系容疑者自殺=父母への謝罪遺書に残して

2007年3月23日付け

 サンパウロ市アクリマソン公園周辺で発生していた連続車両強盗事件で、十九日、日系二世の容疑者が拘留を前に死亡する出来事があった。
 エスタード紙などの報道によれば、死亡したのはウィリアンス・ヨウゾウ・ニシカタ容疑者(29)。三十八口径の拳銃で胸を撃ちぬいたもので、遺体は軍警により、聖西ペルジーゼス区の路上に停めた車の中で発見された。死亡推定時刻は同日午前七時頃。財布から家族宛ての遺書が見つかっており、自殺と見られる。
 一月十日に同公園で起きた車両強盗で、犯人が落とした携帯電話からエジオ・ドス・サントス容疑者(20)を逮捕。同容疑者の供述により、ニシカタ容疑者の名が浮かび、組織犯罪捜査局(Deic)が捜査を進めていた。十六日に裁判所の拘束命令が出されていたが、同容疑者の行方は分かっていなかった。
 サントス容疑者の供述によれば、奪った車は少なくとも四台に上る。ニシカタ容疑者が奪った車の転売を担当していたという。
 ニシカタ容疑者は三年間日本に滞在した後、聖東ビラ・マチルデ区で叔母と駐車場を経営していた。残された遺書には、父母、家族への詫びの言葉が綴られていた。