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サ蘭協会=世界的な珍種が特別賞=9月は創立40周年盛大に

2007年3月22日付け

 今年も十六日から三日間、サンパウロ蘭協会主催の第七十六回蘭展が文協で行われ、時折激しく降る雨にも関わらず、一万五千人以上が来場してにぎわった。蘭の濃厚なにおいが立ちこめた貴賓室では、気に入った蘭をデジカメで撮影する人が多く見られた。
 特別賞には、ミナス原産のラエリア・プミラ・インペラトゥリス種が選ばれた。この花は一九八七年の世界ラン会議(東京)にブラジルから出品されて入賞したのと同品種。出品者はデオクレシアノ・ベンドカディ氏(バンデイランテス蘭協会)。同州国立公園内に自生するのみで、一般にはほとんど販売されておらず世界的にも貴重という。
 同ラン協会の草分け、野口博史さんも「色といい、形といい、大きさといい申し分ない」と絶賛する。
 森本ルシア会長によれば、蘭展への出品作品は「今回は暑かったのでいつもより少なかった」という。全部で約八百鉢だが、南伯ポルト・アレグレ、サンタカタリーナ州ジョインビレからブラジリア、リオなどからも持ち込まれた。
 次回第七十七回蘭展は同協会創立四十周年を記念した式典を行うこともあり、場所を変え、九月にサンパウロ市ベレン区のカンタレイラ大学内で行われる予定。