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大成功の資金カンパ芸能祭=沖縄県人会=総勢三百人の多彩な舞台=八百人が沖縄芸能を堪能

2007年3月21日付け

 県人会サロンの舞台改修などを目的とした「資金カンパ芸能祭」が三月四日午後、サンパウロの県人会本部で開かれた。約三百人、二十一団体の在ブラジル沖縄芸能団体・有志が出演。会員・家族など約八百人が会場を訪れ、にぎやかな一日を過ごした。
 日本移民百周年に向けて会館の改修工事を進める同県人会。現在までに舞台の拡張や電気、照明の整備などを行なってきたが、今後も出費が予想されることから、母県で沖縄芸能イベントが行なわれる「さんしんの日」にあわせカンパ芸能祭が開かれることになった。収益は舞台の幕や、楽屋、照明の整備などに充てられることが決まっている。
 出演者はボランティア。市内、近郊の芸能団体をはじめ、カンポ・グランデ。アララクアラ、カンピーナスなど遠方の支部からも参加があった。
 県人会の「さんしんの日」イベントは昨年の三月に第一回目を開催されている。今年は昨年を上回り、立ち見が出るほどの来場者でにぎわった。
 野村流音楽協会ブラジル支部、野村流古典音楽保存会ブラジル支部、琉球筝曲興陽会ブラジル支部、琉球筝曲保存会ブラジル支部による合同演奏「かぎゃで風節」で幕開け。
 続いて琉球民謡協会ブラジル支部、琉球民謡保存会ブラジル支部による民謡合同演奏四曲(祝い節、デンサー節、豊節、目出度い節)が披露され、会場から拍手が送られた。
 その後、城間和枝琉舞道場、てだの会具志堅洋子琉舞道場、宮城文子琉舞道場、千舞知花千恵子琉舞道場、それぞれの琉舞道場が練習してきた踊りを披露し会場に訪れたおじいちゃん、おばあちゃん達を喜ばせた。
 エイサーも大獅子エイサー太鼓が約二年ぶりに大勢の前に姿を現し、レキオス芸能同好会エイサー太鼓、琉球国祭り太鼓ブラジル直秀会、両団体と久しぶりに〃再会〃。
 その他、獅子舞や創作舞踊などが行われ、プログラム後半では沖縄県費留学生OB会「うりずん」が登場し、創作舞踊「沖縄世 豊年~平和」を披露した。
 沖縄世は唐の時代、ヤマトの時代、そしてアメリカの時代とそれぞれ支配されてきたが、伝統舞踊だけは何時の時代も変らず今に残るということを表現した舞台に、会場からその日一番の拍手が送られた。
 イベントの最後には恒例のカチャーシを会場に来た全員で踊り資金カンパ芸能祭は幕を閉じた。
 与儀会長は「今回の資金カンパでうりずんの皆さん、特に斎藤悟くんの創作舞踊が素晴らしかった」と感想を述べ、「今年の九、十月頃に再び資金カンパをやりたい」と次回開催への期待を表わした。