2007年3月20日付け
三十一日行われるブラジル日本文化福祉協会の評議員選挙に向けて、現体制支援グループが会員全員に向けて百人の候補者リストを送付していたことが分かった。先日発足した「しんせいきのかい」は七十七人の候補者リストを発表したが、それを大きく上回る名簿であり、選挙を目前に状況が動き始めたようだ。
吉岡黎明副会長によれば、その中心メンバーは、桂川富夫理事、重田エウゾ専務理事、樋口トモコ元副会長、渡部和夫顧問(評議員)、上原幸啓現会長ら現執行部。上原会長の続投を前提とするシャッパを組む予定だという。
差出人は「GAS=Grupo de Apoio da Situacao」(現体制支援グループ)となっており、住所はサンパウロ市リオ・ピケーノ区のエスコーラ・ポリテクニカ大通りにある重田エウゾ氏事務所から発送されている。
消印は十四日で、奇しくも「しんせいきのかい」が邦字紙二紙に広告で候補者名簿を出した日だが、吉岡副会長によれば「以前から作っていたリストで、同じ日になったのは偶然」という。
リストには立候補番号、指名が百人分掲げられている。救済会、希望の家、サウーデ文協、アラサツーバ文協、ノロエステ連合日伯文化協会、ブラジル生け花協会、福岡県人会、日伯青年会議所、モジ文協、県連など十三コロニア団体に加え、スダメリス銀行など八企業。
それに加え、松尾治(県連会長)百周年執行委員長、二宮正人CIATE理事長、酒井清一援協会長、中川デシオ文協理事、下本八郎元州議、山中イジドロ農務大臣特別補佐官らそうそうたるメンバーが名を連ねる。
「しんせいきのかい」名簿を参照したところ、五人の候補者が重複していた。
評議員定数百人にくわえ六人の永年評議員(創立会員や会長経験者など)の半数を抑えるには五十四人が必要であり、この現体制支援グループ名簿は数から言えば十分な人数を揃えているといえそうだ。