2007年3月17日付け
【ベロ・オリゾンテ発】「できたら皇室に来ていただき、日本庭園のイナウグラソンをしてもらいたいと切に願っています」。来年創立五十周年を迎えるミナス日伯文化協会では、移民百周年事業として日本庭園構想などを進めている。馬場直哉会長(69、二世)に進展具合を尋ねてみた。
同市内の動物園入り口を入ってすぐのところに、五千七百平米を使用して日本庭園は造成される予定だ。ルアネー法の認可が今月中にはっきりする予定。
動物園内には来年暮れまでに、サンフランシスコ河流域の魚類を集めた水族館も開館する予定であり、相乗効果で大きな話題を呼びそうだ。
ミナス州百周年準備委員会は、同協会会員八人とウジミナス四人によって〇四年十月に創立され、この日本庭園構想を具体化させてきた。
同州には十二日系団体があり、百周年には共同で取り組んでいる。元大学教授のオケジ・ミチコさんはミナス日系移民誌を執筆中で、来年二月には刊行予定だという。
馬場会長によれば、同文協の会員は約百二十家族、一世は十人程度で二世層が中心。会館敷地内には日本語モデル校、二十五メートルプール、ビリヤード場、柔道場、卓球場、屋根付きステージなどの充実した設備もある。
四月の日本食祭りと、七月のフェスタ・ジュニーナ(六月祭り)と七夕を合体させた「フェスタ・ジュリーナ」(七月祭り)が二大行事だ。刺身、巻き寿司、カレーなどの日本食も提供され、「二千二百人も訪れて敷地いっぱいになったこともある」と馬場会長は振り返る。
この二月二十五日には定期総会が行われ、四十六人が出席した。昨年の事業報告と決算、今年の活動予定と予算が審議され承認された。年間収支は約八万五千レアルていどだった。