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2007年3月17日付け

 幾度かの詐欺事件を起こしている日系二世の自称〃ヤマモト〃。文協など日系団体の名を騙り、金銭を詐取、昨年はサン・ヴィセンテで事件を起こしている。鳴りを潜めていたが、先週サンパウロ市ブラス区に出没、「グアルーリョスに日本公園を造る」として非日系人から、寄付金百レアルを騙し取った。文協に連絡した被害者は、「ジャポネースがこんなことをするなんて…」と一言。
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 「移住県・広島が移住者を受け入れ」というと
ちょっと首を傾げそうだが、このたび交流・定住人口の増加を目指す広島県は東京、大阪、名古屋に「移住デスク」を開設することを決めたという。広島で暮らす情報発信拠点となるようだ。〇四年度に定住相談は約一千件。これを〇八年までに倍増させる考えだという。
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 ブラジル人が多く暮らす静岡県浜松市の調査で、同市に住む南米系外国人のうち六割が年金未加入であることが分かったという。中日新聞が報じている。約二千五百部の調査表を外国人登録者に配布して約半数を回収。同紙の報道によれば、うち七六%が派遣や請負による雇用。また、日系二、三世の割合は約三五%、非日系は一八%だった。
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 ブラジルのハンセン病療養所の現状を視察するために来伯していた早稲田大の角田さんと押尾さん。「あなたの友達で来年ブラジルが日本移民百周年ということを知っている人はいますか」、という記者の質問に「うーん、ほとんどの友達が知らないと思います」と一言。二人の父親の世代はともかく、若い世代には移民の言葉とともに、百周年はほとんど関係ないものなのかと少しがっかり。世代をこえて、多くの日本の人たちに百周年の存在自体を知ってもらえるよう、コロニアからの積極的なPR活動は今後より求められそうだ。