2007年3月16日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十五日】保健省が全国の州都に住む十八歳以上の人を対象に実施した健康調査で、対象者の四三%が太り気味、うち一一・四%が肥満であることが明らかとなった。
肥満度を測る基準として保健省は、体重を身長の二乗で割った指数(IMC)を採用。IMCは二一が理想体重で、二五を超えると太り気味、三〇を超えると肥満と評価される。太り気味の人は女性(三九%)よりも男性(四七%)に多く、十八歳以上二十五歳未満が二一%、二十五歳以上三十四歳未満が三九%と、年齢に比例して増える傾向が確認された。
都市別でみると、ワースト一位はリオデジャネイロ市で、太り気味が四八・三%(サンパウロ市は四四・三%と四位)、太った人が最も少なかったのはサンルイース市とベロ・オリゾンテ市(共に八・七%)だった。
また、過去三カ月間仕事中または休日に特に体を動かさなかった、運動不足の人の割合は全体の二九・三%に達した。運動不足の人は男性(四〇%)が女性(二〇%)の二倍に上り、高学歴(十二年以上)の人に多かった(四六%)。それ以外の人でも、三〇分の軽い運動を週五回または二〇分の激しい運動を週二回という、十分な運動を行っている人は全体の一五%にとどまった。
肥満や運動不足は、心臓病や糖尿病などの慢性疾患につながるため、今回の結果を懸念する保健省は、今後も毎年同じ調査を継続し、予防策を策定するためのデータにする考え。世界保健機関(WHO)によると、ブラジルの肥満度はアルゼンチン、メキシコ、ベネズエラより低いという。米国では国民の四分の三が太り気味となっている。