2007年3月16日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十一日】世界の七不思議を再現しようと、古代の驚異的建立物を選ぶ風変わりなコンテストが行われている。映画製作会社の経営者のスイス系カナダ人が世界中に呼びかけたもので、誰でも票を投じることができる。
コンテストはこれまで二五〇〇万票が集計され、予選で一七七カ所が通過、その後七十七カ所に絞られ、最終的に二十一カ所が決勝に残った。このうちから七カ所が選出されるが、結果は七の数字にちなんで〇七年七月七日に発表される。
投票は電話あるいはインターネットで、最初は無料だが、二回目からは有料となる。集まった資金は古代建築物の維持資金に当てられる。最初はアフガニスタンでターバン政権に破壊された仏像の修復費用となる。
最終審査に残った二十一カ所には、リオデジャネイロ市コルコバド山頂のキリスト像も含まれている。キリスト像は海抜七〇〇メートルの山頂に身長三八メートル、重量一〇〇〇トンで一九三一年に建立された驚異的なもので、中国の万里の長城やペルーのマッチュ・ピッチュなどとともに評価を高めている。南米ではパスコア島の彫刻がリストに入っている。
このほか、主なところでは日本の清水寺、アメリカの自由の女神像、ロシアのクレムリンと赤の広場、カンボジアのアンコール・ワット寺院、エジプトのピラミッド、トルコのサンタ・ソフィア美術館、フランスのエッフェル塔などが含まれている。