2007年3月9日付け
萩生田浩次・在クリチーバ総領事が十二日に帰国することが決まった。
二〇〇四年六月の着任から約二年八カ月、国内第二の日系人口を有するパラナ州各地を精力的に訪れた総領事。昨年十一月にはクリチーバ市から名誉市民権を受けている。
南米、ポルトガル語圏へは初めての赴任。「言葉の面で苦労しましたが、日本人をルーツに持つ人たちが、日本と離れた場所で才能や力を発揮されていることを知って勉強になりました」と感想を語る。地元日系社会に対しても「皆さんに温かく迎えてもらい、ブラジルを知る意味で助けてもらいました。楽しく充実した滞在でした」と感謝を表わした。
任期中の〇五年末にはポルト・アレグレ総領事館の閉鎖にともない、クリチーバ総領事館の管轄も拡大した。「南部三州(パラナ、サンタカタリーナ、南リオグランデ州)は資源もあり、人材もすばらしい。豊かなところだと思います」と話した。
百周年を一年後に控えての帰国に、「本当はその場にいたかったですが」としながらも「パラナはアリアンサ・リーガや各町、市役所などがコーディネイトできている。素晴らしいものになると思います」とエールを送った。
萩生田総領事は帰国後、インドのムンバイ総領事に着任することが決まっている。クリチーバ総領事の後任は未定。