2007年3月7日付け
【ヴェージャ誌一九九七号】カトリック教会には、約四〇〇〇人の聖人がいるのだそうだ。ブラジルで人気があるのは、N・S・デ・アパレシーダとサントアントニオ、サントエスペジット、サンジョゼ、サンタリッタ・デ・カッシアの五人である。
ご利益は、サントアントニオが縁結び。サントエスペジットは借金返済などの急用。サンタリッタ・デ・カッシアは不可能なことを適えてくれるらしい。これは教会が決めたわけではない。
サントアントニオはイタリアのパドアで神父として奉仕していたが、夫婦ケンカの仲裁が上手なことで縁結びの神様に仕立て上げられた。サントエスペジットは三世紀、キリスト教徒の迫害が起きたころ信徒らを助けた。最後はジオクレシアノ皇帝によって斬首され、殉教した。
サンジョゼはイエス・キリストの父親で、教会も聖人もなかった時代の人。サンタリッタ・デ・カッシアは一三八一年、イタリアに生まれた。人妻であったが、子供たちを夫に預けて遁世した。N・S・デ・アパレシーダは、黒人の聖母マリアである。