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「アサイ」の商標登録=特許庁が取り消し命令

2007年2月24日付け

 アマゾン地方のフルーツ「アサイ(acai)」が二〇〇三年から「K.K.Eyela Corporation」社により日本で商標登録されていた問題で、連邦環境省遺伝子財産局(Departamento de Patrimonio Genetico)は今月初め、日本の特許庁が同社による登録を取り消す判断を下したと発表した。ブラジル国内の各メディアが報じている。同社が三十日以内に申し立てを行わなければ取り消しが確定する。
 これまでは、ブラジルから日本にアサイを輸出する場合、業者は別の商品名を使うか、Eyela社にローヤルティーを支払う必要があった。今回の商標登録取り消しが確定すればその必要がなくなるため、今後は日本市場を見据えた生産・輸出の増加も予想される。
 ブラジル産植物の商標登録に関し、連邦政府では三千におよぶ学名のリストを作成、世界各国の関係機関に配布するなどの予防措置をとっている。