2007年2月22日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】政府の発表した経済活性化法案(PAC)に盛り込まれた七つの暫定令(MP)に対する修正案が六八四件に達しているが、うち半数超の四〇六件は労働者党(PT)と連立与党側から提出されている。正式には連立関係を結んでいないが、ジル文化相が入閣している緑の党(PV)も含めると四三四件となる。
修正案を最も多く提出したのは、野党ブラジル民主社会党(PSDB)で、一四九件。後にはPTの九十件、ブラジル民主運動党(PMDB)の八十八件と与党が続いている。連邦鉄道公社(RFFSA)の廃止を定めたMP三五三号に対しては、与党側からの修正案が二三二件と野党側のそれ(二十八件)を圧倒している。
しかも政府はPACの修正について時間との闘いを強いられることになる。下院規則によると、七つのMPは三月十九日までに審議を終えて表決に入る予定。こうした状況にもかかわらず与党リーダーらは、勤続年限保障基金(FGTS)の資金のインフラ整備への活用を定めたMP三四九号のように、わずかな修正を加えるだけでPACの議会承認は可能とみている。
一方、修正案を最も多く提出したPSDBも、議会審議をめぐり党内で意見が分かれている。一部議員の間では修正審議に深入りせずにさっさと法案を承認させ、後にPACの欠陥を表面化させた方が得策との声もささやかれ始めている。逆に修正の結果PACが改善されても、同党が承認に横槍を入れたという誤った印象を与えかねないリスクも憂慮している。